ガーデニングを趣味にしていると、様々な虫との出会いは避けられません。その中でも特に悩ましい存在がアシナガバチです。花の蜜を求めてやってくる彼らは、植物の受粉を手伝ってくれる益虫としての一面も持っています。また、庭の野菜や花につくアオムシなどの害虫を捕食してくれる、頼もしいガーディアンでもあるのです。穏やかな性質で、こちらから何もしなければ攻撃してくることはほとんどないため、一匹や二匹が飛んでいるだけなら、そっと見守るのが良い付き合い方かもしれません。しかし、問題は彼らが庭のどこかに巣を作り始めた時です。軒下や物置の隅、生垣の中など、気づきにくい場所に巣が作られると、庭仕事中にうっかり刺激してしまい、刺される危険性が一気に高まります。私も一度、植木鉢を動かした際に、その真下に作られていた巣を刺激してしまい、危うく刺されそうになった経験があります。それ以来、アシナガバチとの共存と危険回避のバランスについて考えるようになりました。まず大切なのは、巣を作らせないための予防策です。ハチが巣を作りやすい場所を把握し、春先から定期的に点検すること。木酢液やハッカ油など、ハチが嫌う匂いのものをスプレーしておくのも一つの手です。そして、庭仕事をする際は、できるだけ長袖長ズボンを着用し、黒っぽい服装を避けるようにしています。もし巣を見つけてしまったら、その周辺での作業は中断し、巣の規模に応じて専門家への相談も検討します。アシナガバチの益虫としての側面を理解しつつも、その危険性を軽視しない。この絶妙な距離感を保つことこそが、安全にガーデニングを楽しむための秘訣なのだと、日々感じています。