大量の虫が湧き、カビや異臭も発生してしまったお米。残念ながら、もはや食べることはできないと判断した場合、次に悩むのがその「捨て方」です。ただゴミ袋に入れて捨てるだけでは、新たな問題を引き起こす可能性があります。衛生的に、そして環境に配慮した正しい廃棄方法を知っておきましょう。まず、絶対にやってはいけないのが、庭や公園などに撒いてしまうことです。これは不法投棄にあたるだけでなく、そのお米を餌として、ネズミや害虫、カラスなどをその場所に呼び寄せてしまい、近隣の迷惑や生態系への影響に繋がります。同様に、トイレやキッチンのシンクに流すのもNGです。大量のお米は排水管を詰まらせる原因となり、深刻な水道トラブルを引き起こす可能性があります。虫が湧いたお米は、「可燃ゴミ」として処分するのが基本です。しかし、そのままゴミ袋に入れて捨てると、袋の中でさらに虫が繁殖したり、袋が破れて米や虫が散乱したり、悪臭の原因になったりします。そこで、いくつかの工夫が必要です。最もお勧めの方法は、お米を厚手のビニール袋(ゴミ袋を二重にするのが望ましい)に入れ、袋の口を輪ゴムなどで固く、固く縛って密閉することです。そして、ゴミの収集日まで、ベランダなど、できるだけ涼しくて風通しの良い場所で保管します。もし、お米の量が多く、ゴミ袋が重くなりすぎる場合は、何回かに分けて捨てるようにしましょう。また、罪悪感を感じるかもしれませんが、お米を水に浸してふやかし、水分を切ってから捨てるという方法もあります。これにより、米粒が発芽できなくなり、鳥などの餌になるのを防ぐことができます。ただし、水分を含むため、より一層、袋を強固に密閉する必要があります。いずれの方法をとるにせよ、重要なのは「中身が外に漏れ出さないように、しっかりと密閉する」ことと、「地域のゴミ出しのルールに従う」ことです。感謝の気持ちを込めて、最後まで責任を持って処理することが大切です。