家の中でハサミムシや、それに似た不快な虫を見つけると、気分が滅入りますよね。これらの虫を家から追い出し、再び侵入させないためには、正しい駆除方法と予防策を知っておくことが大切です。ここでは、そのための基本的なステップをご紹介します。ステップ1は「虫の特定」です。まず、見つけた虫が本当にハサミムシなのか、それともゲジやヤスデ、シミといった別の虫なのかを可能な範囲で見極めます。お尻のハサミの有無、脚の数や長さ、動き方などがポイントです。種類によって効果的な対策が異なる場合があるため、このステップは重要です。ステップ2は「駆除」です。家の中にいる虫を退治します。数が少なければ、ティッシュペーパーなどで捕まえて外に逃がすか、潰して処分します。素手で触るのに抵抗がある場合は、掃除機で吸い取ってしまうのも手軽です。ただし、ヤスデのように刺激臭を出す虫もいるので注意が必要です。殺虫剤を使用する場合は、対象となる虫に効果のあるものを選び、使用上の注意をよく読んで使いましょう。特に、ペットや小さなお子様がいる家庭では、安全性の高い製品を選ぶなどの配慮が必要です。エアゾールタイプの殺虫剤を直接噴射するのが即効性があります。ステップ3は「発生源・侵入経路の特定と対策」です。なぜ家の中に虫が入ってきたのか、原因を探ります。ハサミムシやヤスデ、ゲジは湿気の多い場所を好みます。家の周りの植木鉢の下、落ち葉や石の下、基礎周りのジメジメした場所などが隠れ家や発生源になっていないかチェックしましょう。不要なものを片付け、水はけを良くするなどの環境改善が有効です。シミは暗く湿った場所や、紙類、衣類のある場所を好みます。押入れやクローゼットの換気、除湿を心がけましょう。侵入経路としては、窓やドアの隙間、換気口、エアコンのドレンホースなどが考えられます。隙間テープで隙間を塞いだり、網戸の破れを補修したり、換気口にフィルターを取り付けるなどの対策を行います。ステップ4は「予防」です。再発を防ぐための継続的な対策です。家の周りに害虫忌避効果のある粉剤や粒剤を撒くのが効果的です。特に、基礎周りや玄関、窓の下など、侵入経路となりやすい場所に重点的に散布します。室内でも、発生しやすい場所(水回り、押入れなど)に置き型の忌避剤や防虫剤を設置するのも良いでしょう。
家から追い出すハサミムシ似の虫対策マニュアル