家の中でチョウバエが最も発生しやすい場所、それはお風呂場です。湿度が高く、皮脂や石鹸カス、髪の毛といった有機物の汚れが溜まりやすいため、チョウバエにとってはまさに理想的な繁殖環境となってしまうのです。お風呂場のチョウバエを効果的に駆除し、再発を防ぐためには、発生しやすい箇所をピンポイントで対策することが重要です。まず、最重要チェックポイントは排水口です。排水口のカバーやヘアキャッチャーには髪の毛や石鹸カスが溜まりやすく、これらがヘドロ化してチョウバエの発生源となります。カバーとヘアキャッチャーは毎日、あるいは少なくとも二日に一度は清掃し、髪の毛などを取り除きましょう。さらに、排水口の内部、排水トラップの周りも定期的にブラシでこすり洗いし、ヌメリを除去することが大切です。週に一度はパイプクリーナーを使用したり、熱湯を流したりして、手の届かない部分の汚れもケアしましょう。次に盲点となりやすいのが、浴槽のエプロン(カバー)の裏側です。エプロン内部は湿気がこもりやすく、カビやヘドロが発生しやすい環境です。もしエプロンが取り外せるタイプであれば、定期的に取り外して内部を清掃・乾燥させることをお勧めします。カビ取り剤やブラシを使って汚れを徹底的に落とし、最後に熱湯で洗い流すと効果的です。エプロンが外せない場合でも、隙間からノズル式のカビ取り剤などをスプレーして、できる範囲でケアしましょう。また、床や壁のタイルの目地、ドアのパッキンなども、汚れやカビが付着しやすい場所です。これらの汚れもチョウバエの餌となる可能性があるため、浴室用洗剤とブラシでこまめに掃除しましょう。換気も非常に重要です。入浴後は必ず換気扇を回したり、窓を開けたりして、浴室全体の湿度を下げることを心がけてください。湿気がこもると、ヘドロやカビが発生しやすくなり、チョウバエの繁殖を助長してしまいます。お風呂場のチョウバエ対策は、日々のこまめな清掃と換気が鍵となります。発生源となりやすい箇所を意識してケアすることで、不快なチョウバエのいない快適なバスタイムを取り戻しましょう。
場所別チョウバエ撃退マニュアルお風呂場編